江戸切子の特徴は、切込みが深く光を貯めたその風情がとても華やかに見えることで、手作業のみで一分の狂いもなくその幾何学模様を曲面であるクリスタルグラスの上に表すことはまさに職人の腕のみせどころ、それはまさにカッティングの芸術であるといえるのです。
創業者から数えて3代目にあたる清水硝子の社長清水三千代さんは、女性ならではの繊細な感性で、作品のパターンを引いてゆきます。
その技術だけではなく、工房の皆さんの夢と希望が伝承されてゆくことこそが、江戸切子の真髄なのかもしれません。
「印傳」とは、古来インド(印度)より伝えられた技術であることから、その名がつけられたようです。鹿革にインドの更紗模様の型紙で色染めしたものが一般的なデザインです。鹿の皮は柔らかく、また強度も十分なことから、昔は武具の一部として鎧や兜に使われ武将など多くの日本人に愛用されていました。
時代を経るにつれて皮の表面にうるし加工をほどこすようになり、防水性にも優れ更に色うるしを使うことでカラフルな庶民的な袋物として人気を集めました。印傳も現在その技術を持つ工房は日本でたった6軒、東京では「印傳矢部」のみなのです。
印傳矢部で製作している袋物は、ハンドバッグ・ショルダーバッグ・セカンドバッグ・巾着・ガマ口・札入・保険証入・印かん入など多岐にわたり、普段はデパートやみやげ物店などに出荷、根強い人気を誇っているそうです。
葛飾区認定の伝統工芸士でもある社長の矢部恵延さんは 「堀切で生まれ育ったからこそ、堀切で印傳を継承して行きたいですね」 と、三代目である息子さんとともに日々その腕をふるっています。