ほりきり発見伝 葛飾の玄関口、堀切の魅力を再発見!
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ハナショウブ・アヤメ・カキツバタの見分け方

花菖蒲解説

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花菖蒲はその学名を「Iris ensata THUNBERG ver.ensata」(=Iris Kaempferi SIEBOLD)と言います。1974年に植物学者のイリス・エンサタの名を与え、1858年にドイツのシーボルトがイリス・ケンフェリーの名を用いたのが始まりです。

花菖蒲の花は、中心にピンと直立した3枚の内花被・雄しべと雌しべ・外に垂れ下がるようなあでやかな3枚の外花被とその下をキュッとしぼった花筒でできています。
外花被のみが発達した花を三英咲といい、内花被が外花被とほぼ同じ大きさになったものを六英咲と呼びます。

ところで花菖蒲、アヤメ、カキツバタという花は一見似たもの同士ですが、その生態にはいくつも違いがあることをご存じですか?
花菖蒲は湿地や乾地どちらにも適応しているのに対して、アヤメは乾地、カキツバタは低湿地や池沼を好みます。
開花期も花菖蒲は5月下旬〜6月、アヤメ5月上〜中旬、カキツバタ5月上〜下旬と微妙な違いがあり、花の開き方も三英咲のみのアヤメとカキツバタより、六英咲という種類もある花菖蒲はより華やかな印象を持つ花であることが分かります。

花菖蒲には大きく分けて「江戸系」「肥後系」「伊勢系」があり、また明治時代に日本から観賞用に輸出され品種改良された「欧米系」という品種も存在します。

「江戸系」は、江戸初期から堀切を中心に改良された品種群で、花でありながらも江戸っ子らしくしっかりとした花弁と粋な雰囲気を持ち、一輪で楽しむいうよりは群生させて全体の色合いを楽しむところにその魅力があるといわれています。

安藤広重 名所江戸百景 掘切の花菖蒲(葛飾区郷土と天文の博物館所蔵)安藤広重の浮世絵にも、堀切一帯には「江戸系」の花菖蒲が群生していたことを物語る作品が残っており、絵画としての価値だけでなく当時の花菖蒲の流行を知る上で貴重な資料となっているのです。
ちなみに「肥後系」はさらに「江戸系」の品種改良種で、とても大きな花を咲かせることで、花菖蒲の女王とも呼ばれます。

なお、端午の節句に菖蒲湯に使われる菖蒲は、この花菖蒲とはまったく別なサトイモ科の植物だそうです。
安藤広重 名所江戸百景 掘切の花菖蒲(葛飾区郷土と天文の博物館所蔵)

「伊勢系」花菖蒲
「伊勢系」花菖蒲
「江戸系」花菖蒲
「江戸系」花菖蒲
「肥後系」花菖蒲
「肥後系」花菖蒲